ベーシックな中に旬な遊び心やヒネリがさりげなく加えてある。ウオモが思うこなれた大人のおしゃれとはそういうことですが、それを実現させるためにはちょっとした“コツ”が必要です。そもそも今の気分ってなに?サイズ選びでおしゃれが変わる?トレンドの色って? etc…。そんなことばかりを日々考えながら過ごしているスタッフが本気でユニクロのアイテムを選んだらどうなるのか!? 対談形式で送る連載企画もついに最終回。夏のワードローブの準備はこれで万全!
今回のセレクター
スタイリスト 池田 尚輝さん
1977年生まれ。ウオモを支えるメインスタイリストの一人。アートやインテリアなどの知識も豊富。洗練されたライフスタイル全般を提案できるセンスを持つ。
エディター 行方 淳さん
1978年生まれ。シンプルが好みだけど、凡庸はいや。今年で40歳になるのを機に、自己満足と社会性を兼ねた大人のおしゃれを模索中。
機能面だけじゃなく、おしゃれ対策にも薄手パーカがいい。
行方
機能的にも着こなし的にもユニクロの薄手のパーカって何かと使えますよね。だけど池田さんがこの色を選ぶのは意外かも。
池田
着こなしに色をさしたい時にこういうものがあるとすごく便利。ちょっと90年代っぽさもあってスタイリングが楽しくなりそう。色も絶妙でコーディネートしやすいですよ。
行方
柔らかい素材だから肌触りもいい。僕が選んだのはユニクロ鉄板のポケッタブルパーカ。やっぱりこれは便利です。
池田
Vol.02で吉崎さんも選んでいましたね。
行方
スポーティというよりはモードっぽく着こなしたいというのは僕も吉崎さんと同じ意見。それにシルエットがスッキリしているから、テーラードやスプリングコートの下に重ねてもいいかなと。
池田
インナーに黒のニットポロを合わせて黒のショーツで。オールブラックで着こなしてもスタイリッシュですね。
行方
色をさすのと、モノトーンでシックにまとめるのと悩みどころですが…両方備えておけばかなり楽しめそうですね。
【アイテム】
左:ドライEXフルジップパーカ(長袖)
超速乾素材を使用したドライEXパーカ。素材をアップデートしたことで昨シーズンに比べさらに通気性と着心地がアップ。汗をかいた後でもにおいの発生を抑える抗菌防臭機能も備えている。
右:ポケッタブルパーカ
撥水加工が施されているので多少の雨ならこれでしのげる。パッカブル仕様なので、折りたたみ傘感覚でバッグの中に入れておけば安心。急な雨にも対応できるのが利点だ。スッキリと洗練されたシルエットも特徴。
※「ポケッタブルパーカ」は人気商品のため、品薄となっております。売り切れの場合はご容赦ください。
夏にはきたい鉄板パンツは、この2本!
行方
トーマス マイヤー アンド ユニクロのこのパンツ、すごくいいですよね。僕も好きです。
池田
イージーパンツですが、フロント部分に前立てのフェイクディテールがきいてる。それだけで佇まいに品が出ますよね。わかっているなーって感じがします。
行方
シルエットはどうですか?
池田
もも周りはゆったりしつつ、裾に向かってすっきりテーパードする今っぽいシルエットです。コットン100%ですがハリのある生地なので、ラインがシャープに出ますね。
行方
夏はトップスの選択肢が限られますから、パンツのクオリティに頼りたい。シンプルだけど今っぽさと個性があるので、かなり重宝しそうですね。
池田
このカーキの絶妙なトーンもいいです。
行方
対して、僕は汎用性の高いアンクルパンツを選びました。これは本当にニュースタンダードなパンツだと思うんですよね。とにかくシルエットがきれいで、しかも楽。カジュアルにも着られるし、きちんとしたい時にも使える。
池田
ビッグサイズのトップスにも、ジャケットにも合わせられますね。
行方
あんまりコーディネートで悩まなくても簡単に今っぽく仕上がるし、持っておいて損のないアイテムですよね。しかも吸水速乾性あり。これからの季節、本当に助かります。
【アイテム】
左:コットンイージーパンツ
コットン100%のポプリン素材は独特なハリ感が特徴。裾に向かってテーパードさせることで、ゆとりのあるシルエットでも印象はシャープだ。腰回りはギャザー仕様で、着脱が楽。
右:ドライEXウルトラストレッチアンクルパンツ
フィットを見直すことでさらに美脚度がアップ。スラックスと同じ縫製方法を採用しているので見映えがシックだ。速乾性の高いドライEX素材に加え抗菌防臭機能を搭載。ファスナー付きのバックポケットも便利。
※「ドライEXウルトラストレッチアンクルパンツ」は人気商品のため、品薄となっております。売り切れの場合はご容赦ください。
上質素材を味方につけるのが、大人のTシャツスタイルの作法
池田
これもトーマス マイヤーとのコラボラインですが、彼の作るものって、そのリッチな空気感が魅力。Tシャツ1枚でもそれがうまく表現されています。スーピマコットンを使用することで上質感が生まれていますが、この絶妙な色合いや程よくリラックス感のあるフォルムもそれを助けていると思います。
行方
スーピマコットンのTシャツは僕も好きでユニクロのオリジナルのものを愛用しています。どちらもこれでこの価格というのは本当に驚きですよね。
池田
Tイチのスタイルって歳をとるとどうしても似合わなくなってくるのですが、これはそれをカバーする要素がある。襟のリブやガゼット、少しゆとりのあるフォルムなど、大人に似合うものに仕上がっている。
行方
ちょっとスウェット風の作りになっているのが特徴的ですよね。ちなみに右のユニクロオリジナルのスーピマコットンTシャツは、カラーバリエーションが豊富なのが魅力。スーピマコットンでこんなに色を選べるってほかではないと思う。
池田
最近着たいものが定まらないことが時々あって。理由を考えたんですが、多分色が足りないんですよね。そういうときにカラバリ豊富なアイテムがあると助かります。
行方
ただのカラーTシャツはともするとチープな印象になりがちですが、スーピマコットンだと発色に品があっていい。大人が着るTシャツは素材の質がいいことが絶対条件ですね。
【アイテム】
左:スーピマコットンTシャツ(半袖)
ゆったりとしたシルエットにネックのガゼット、スウェット風にアレンジしたデザインが特徴。トーマス マイヤーらしい深い色味と上質感のある素材の組み合わせで、カジュアルなTシャツがリッチなムードに。
右:スーピマコットンクルーネックT(半袖)
こちらも希少なスーピマコットンを使用。しなやかな風合いと自然な光沢、美しい発色が魅力だ。ネックラインをはじめ、スッキリした見栄えになるよう細部まで工夫されている。
スイムショーツにこそリッチ感を!
池田
この歳になると水着の選び方も昔とは変わってくる。海に入ることがメインではないんですよね。リゾートでは特にそうですが、むしろトップスにTシャツやシャツを着てビーチサイドなどを歩く時間の方が長い。となるとそれ用の水着を選ばなければいけないわけで。
行方
その点、トーマス マイヤー アンド ユニクロの水着はすごくちょうどいいですよね。
池田
そうなんですよ。何度も言っていますが(笑)、このコレクションには総じてリッチ感があって、大人にちょうどいい。
行方
池田さんは無地派? 僕はせっかくだから柄にしようかな。
池田
無地派だけどその柄も好きです。デジタルカモフラージュ柄っぽくて、ツイストがきいていていいですよね。
行方
僕の場合トップスは無地がほとんどなので、このくらいがいいかなと。でも旅行にはスイムショーツは2枚くらいあった方がいいから、デザイン違いの”大人買い”かな。
池田
このクオリティでこの値段ですからね。実際そういう人も多いと思いますよ。
行方
これに合わせるなら、スーピマコットンのTシャツとか、プレミアムリネンのシャツとかが似合いそう。
池田
足元はマットな黒のサンダルで。これで手元にちょっと高級な時計でも付けたら完璧ですよ。
行方
確かに(笑)。
【アイテム】
左:スイムイージーショートパンツ
単色のシンプルなデザインはどんなスタイルにもマッチ。素材はポリエステル100%だがマットな質感で、いかにもスイムウエアという感じではないところがいい。
右:スイムプリントショートパンツ
トーマス・マイヤーにとってアイコニックなデザインモチーフであるヤシの木をプリント。ありきたりじゃないピクセルアート調のプリントも目を引くポイント。
【Staff Credit】
Photo:Yuichi Sugita
Composition & Text:Jun Namekata[The VOICE]