MOREで大活躍中のスタイリスト石上美津江さんは、自他共に認めるトラッド好き。日頃からユニクロを愛し熟知している石上さんがこの秋注目しているのは、レディなトラッドスタイルなんです! ベーシックなアイテムが主役になるからこそ、今っぽさや女性らしさの仕込み方がポイント。オンにもオフにも活躍するスタイルを伝授します。
1. 定番レイヤードを、テーパードパンツでスタイルアップ
「ロング丈っぽく楽しめるメンズサイズのカーディガンと、今年らしいスタンドカラーブラウスを重ねた、カジュアルなレイヤード。そこに、センタープレス入りの端正なベージュテーパードパンツを投入。すると、コーデがたちまちきれいめトラッドに。腰周りにはゆとりをもたせ、裾にかけてゆるやかに細くなっていくテーパードシルエットだから、体もきれいに見えます。足首がのぞくアンクル丈というところも、女らしくて品があります」(石上さん)
【着用アイテム】
ソフトコットンスタンドカラーブラウス(長袖)
プレミアムラムVネックカーディガン(長袖)
コットンテーパードアンクルパンツ(丈標準64cm)
※その他、スタイリスト私物
2. 柄コーデの大人化に効く、ハンサムなテーラードコート
「メンズライクなテーラードコートは、あたたかで肌触りがよく何より軽量。ヒップが隠れる着丈で、どんな着こなしにもマッチするデザインです。胸もとがV字に開いているので、顔まわりがすっきり見えるのもポイント。優しげなライトグレイなら、ボーダーTとチェックパンツの柄on柄コーデにもすっとなじみ、絵になる着こなしに導いてくれます」(石上さん)
【着用アイテム】
ライトウールブレンドテーラードコート
ボーダーワイドスリーブT(7分袖)
EZYアンクルパンツ(グレンチェック・丈標準66~68cm)
※その他、スタイリスト私物
3. ネイビーニット×デニム。知的なワントーンのトラッド
「トラッドコーデに欠かせないのがシンプルなクルーネックニット。一枚でそのまま着るのもありですが、下にシャツやブラウスを重ねることで洗練されたムードが際立ち、いっそう今年らしくなります。このニットは首もとにほどよくゆとりがあるので、レイヤードに重宝する一着です。濃色デニムを合わせたきれいなネイビートーンの着こなし。白シャツがメリハリと抜け感を添えます」(石上さん)
【着用アイテム】
ハイライズストレートアンクルジーンズ(丈標準70cm)
リブハイネックT(長袖)
プレミアムラムクルーネックセーター(長袖)
トレンチコート
※その他、スタイリスト私物
4. 一枚でサマになる、レディなニットワンピースを主役に
「モックネックのニットワンピースは、ウール100%のしなやかな質感。ウエストはさりげなくシェイプされ、裾に向かってきれいに広がるフレアラインです。だれが着ても美しさが高まります。生地の面積が広いワンピースは、ついダークカラーを選びがちですが、この秋はトラッド感漂う赤がおすすめ。こっくりとした深みのある発色なので、派手になりすぎません。デニムジャケットや黒のブーツとも好相性ですよ」(石上さん)
【着用アイテム】
3Dメリノモックネックワンピース(7分袖・レギュラー丈・94.5~104.5cm)
デニムジャケット
※その他、スタイリスト私物
5. 秋のシャツワンピースは旬のコーデュロイに着替えて
「きちんと感と女らしさを両立するトラッドアイテムとして、個人的にも大好きなシャツワンピース。この秋ヒット確実のコーデュロイ素材なら、簡単に今っぽさが狙えます。細うねだからボリュームが出すぎないのがポイント。付属のベルトをはずした状態でもすっきりスレンダーなシルエットが楽しめて◎です。グリーンのニットをくるりと肩がけすれば、新鮮な配色とこなれた雰囲気が楽しめておすすめです」(石上さん)
【着用アイテム】
コーデュロイワンピース(長袖)
カシミヤクルーネックセーター(長袖)
※その他、スタイリスト私物
【Staff Credit】
撮影/魚地武大<TENT>
スタイリスト/石上美津江
取材・文/野崎久実子