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二十歳の現在地

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ユニクロのグローバルブランドアンバサダー就任
そしてスケートボードでの東京オリンピック挑戦への意思表明
激動の一年を過ごしてきたプロスノーボーダーの平野歩夢。
五輪強化指定選手として現在スケートボードの国際大会を転戦する
平野のルーツを探るべく、彼の故郷である新潟県村上市を旅した





【着用アイテム】
ハイブリッドダウンパーカ
スウェットシャツ(長袖)
クルーネックT(半袖)
EZYアンクルパンツ(コーデュロイ)
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
ファーリーフリースフルジップジャケット(長袖)
ヒートテックウォームイージージョガーパンツ
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
MA-1ブルゾン
ボアスウェットフルジップパーカ(長袖)
フォートナイト UT(グラフィックTシャツ・半袖) ※12月中旬販売予定
レギュラーフィットカーゴパンツ
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
キルティングベスト
フランネルチェックシャツ(レギュラーカラー・長袖)
レギュラーフィットカーゴパンツ
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
ドラゴンボール スウェットパーカ(長袖) ※11月下旬販売予定
クルーネックT(半袖)
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
N-3Bジャケット
スウェットシャツ(長袖)
ワッフルクルーネックT(長袖)
ヒートテックウォームイージーパンツ(丈標準・79~82cm)
※「ワッフルクルーネックT(長袖)」は人気商品のため、品薄となっております。売り切れの場合はご容赦ください。
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
スウェットシャツ(長袖)
タートルネックT(長袖)
レギュラーフィットカーゴパンツ
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
ドラゴンボール UT(グラフィックTシャツ・半袖) ※11月下旬販売予定
ワッフルクルーネックT(長袖)
レギュラーフィットカーゴパンツ
※「ワッフルクルーネックT(長袖)」は人気商品のため、品薄となっております。売り切れの場合はご容赦ください。
※その他、スタイリスト私物






【着用アイテム】
フリースコンビネーションジャケット
ワッフルヘンリーネックT(長袖)
レギュラーフィットカーゴパンツ
※「フリースコンビネーションジャケット」は人気商品のため、品薄となっております。売り切れの場合はご容赦ください。
※その他、スタイリスト私物





【着用アイテム】
ウルトラライトダウンボリュームジャケット
スター・ウォーズ フォーエバー UT(グラフィックTシャツ・半袖) ※12月上旬販売予定
ソフトタッチクルーネックT(長袖)
ヴィンテージレギュラーフィットチノ(ゆったりテーパード)
※その他、スタイリスト私物




平野歩夢 | 積み上げてきたもの


平野とこれまで3度のセッションを重ねてきた若木信吾が訊く
競技とファッションにおける平野歩夢のスタイルについて



ファッションと競技の関連性
自分のスタイルを貫く大切さ


ーこれまでの撮影はすべて海外だったので、やっと平野さんのホームに来られて今日は新鮮でした。夕日が沈む海沿いを電車が走るのを見ていると、だんだんここがサンディエゴに思えてくる。
「村上にこんな場所があったなんて僕も知りませんでした。住んでいた頃はほとんど家とスケートパークの往復でしたから」

ー僕はあまり指示を出さずに感覚で写真を撮るんですけど、平野さんは即座にこちらの意図を理解してくれるので撮りやすいです。
「僕は本格的な撮影の経験は少ないし、間隔が空くと撮られる感覚を忘れてぎこちないスタートになってしまうのですが、今日はちょっとずつコツが掴めてきました。
自分では全然コントロールできないんですが、こういう瞬間にいい絵が撮れているのかなって実感しながら撮影に臨めています」

ーまずは見た目から入るストリートのスケーターって多いじゃないですか。平野さんは競技から入っているからそこに寄り道しない感じが僕は好きだし、撮っているうちに本質的な部分がどんどん見えてくる。競技のパフォーマンスだけでなく服においても自分にとっての譲れないスタイルというものは明確にあるんですか?
「スケートボードにおいてもスノーボードにおいても、ファッションは競技の大切な一部なので人一番こだわりたいですし、長年培ってきた自分のスタイルなのでその着方をしないと落ち着かない。だから今回の服は好きな色とコーディネートばかりだったからリラックスできましたし、ユニクロさんの撮影がある度に今回はどんな新作が着られるのか楽しみです。最初は自分の着こなしやこだわりを見せることに不安もありましたが、自分のスタイルというものを周りが理解してくれていることもあって、その不安もだいぶ無くなってきましたね」

ー服でモチベーションを上げるってすごく重要ですよね。スタイルを見せる競技ならなおさら。
「環境ががらっと変わった一年でしたが、自分のスタイルを貫くことで、競技へのモチベーションも上げながら撮影も楽しめています」

ースノーボードでは競技用のウエアをユニクロと共同開発していたよね。今日着用したハイブリッドダウンパーカはその競技ウエアをベースにして誕生したそうです。
「そうですね。自分と一緒に歩んでくれるブランドと生地選びからウエアを開発するのは初めての経験でしたし、僕自身が服に対してこうじゃなきゃダメだっていうこだわりが昔から強いので、今回のハイブリッドダウンパーカのような服をもっと自分から発信していきたいですね。服が好きだから、この先ユニクロさんと一緒にどんなことができるか楽しみです」




負けを繰り返すなかで掴んだ
戦い続ける自分の原点


ー半年前の撮影では、スケートボードはスノーボードとバランスを取りながら挑戦していくものであって、勝ち負け以上に楽しむ気持ちを大事にしたいと話していたけど、その気持ちは変わらない?
「思いは変わっていません。今までずっとスケートボードだけをしてきた人たちと戦うわけだから、人一倍練習をしたからといってすぐに追い抜けるような甘い世界ではありません。でもあの時から何も諦めてはいないし、ちょっとずつでもいい方向に向かうように自分の技術を高めている最中です。
今は勝つことよりも負けることを繰り返すことで、今までスノーボードでは経験したことがない様々な思いを味わえているのかな。そういう悔しさだったり、負けることを恐れない気持ちでいられるというのは、必ず自分が強くなるために必要だと思うから」

ースノーボードではフロンティアとして新しいものを発信する立場だったけど、スケートボードでは今度は追いかける立場に変わりますからね。
「なんだか小さい頃を思い出しますね。中学一年生くらいから海外に出て、いろんな経験をして足りないものを補いながら憧れの選手に向かって練習していた日々を。
今はまたその頃の気持ちに戻ってよりハングリーに、プライドを捨てて戦えるようになってきていると思うので、勝負に対しての気持ちは割とフラットになってきました。あとはここから上を見るだけだという意味では、気持ち的には楽なのかもしれません」

ーポジティブに上を見続けられるのが平野さんの一番の強みだと思います。どんな環境でも目標に向けて自分を追い込み続ける方法は何かあるんですか?
「毎日ぶれないものを何か一つでも作っておくようにしています。
スケートボードやスノーボードに限らず毎日何かを続けることでスイッチが入り、それを二年とか三年というスパンで取り組む。僕の場合はそうすることで自然と上を見続けられている気がしますね」

ー精神面で、他の人に侵されたくない、これこそが俺なんだ、という何かがあれば教えてください。
「何事も新しいことに取り組みたいという思いが自分の中に常にあります。新しい技をやってみたいとか、こんなことってできるのかなって考えている時の自分がしっくりくるし、それがないとすごく不安になります。競技だけでなく日常生活においても同じなので、それが自分の生き様と言えるのかもしれません」




平野歩夢
一九九八年新潟県生まれ。
木下グループ所属。冬季オリンピックのスノーボードハーフパイプ種目で、二大会連続で銀メダルを獲得。五月のスケートボード日本選手権でも優勝。二〇一八年、ユニクログローバルブランドアンバサダーに就任。



【credit】
SWITCH 2019年11月号
PHOTO:SHINGO WAKAGI


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