ユニクロのグローバル ブランド アンバサダーであるプロテニスプレーヤー、ノバク・ジョコビッチ選手とユニクロが手を組み、子どもたちの未来を拓く「Clothes for Smiles」プロジェクト。2014年1月現在、8つのプロジェクトが進行中ですが、今回はその中で「途上国での女子サッカーを通じた、女の子のエンパワメント」を目的として選ばれた「女子サッカープロジェクト」をご紹介します。
ガーナ、ジンバブエ、バングラデシュなどの国々では、貧困や地域に根付く伝統的な慣習が原因で、女性であることでさまざまな不利益を被っている女の子たちがいます。プロジェクトの目的は、サッカーを通じて彼女たちを支援することです。そこで、2013年12月にファーストリテイリングの従業員が現地を視察。プロジェクト参加者の状況を詳しく把握した上で、「女子サッカープロジェクト」への資金支援のほか、参加する女の子たちにユニフォームを寄贈するサポートをスタートさせました。
アフリカではガーナに限らず多くの国々で、貧しい家庭では男の子の学費の支払いを優先する傾向や、10代での妊娠などの理由で、女の子の就学率は低水準にとどまっています。このため、女の子たちは、十分な教育を受けられないまま、家の手伝いや労働に従事。社会的にも経済的にも弱い立場にあり、これまでは自分たちが主役になってスポーツを楽しみ、大会での優勝を目指して努力する機会などはありませんでした。
しかし、3年前にこのプロジェクトに参加した女の子たちに話を聞いたところ、「情熱的にサッカーに取り組んだ経験を通して、自分に自信を持つこと、女の子が発言することの大切さを学んだ」と語り、ジャーナリストになる夢を叶えるため、奨学金で大学進学できるよう猛勉強中。このように女の子が夢や希望、目的をもって生きられるようサポートするのが、プロジェクトの目的です。
今回の視察は、ガーナ南地区大会の決勝戦。サッカーが国民的スポーツであるガーナでは、U-22の若い選手たちもハイレベル。試合も応援も白熱しました。また、観戦のため村民のほぼ全員が集うこのタイミングを活用し、ハーフタイムには社会課題に関するセッションを実施。選手、親、男子生徒など、さまざまな立場の人が「10代の妊娠を避けるには」「学校中退を減らすためには」などと言った問題につきて、活発に発言していました。
試合結果は、アセスワ地区代表チームが、南地区No.1の栄光を勝ち取りました。優勝メンバーには「Clothes for Smiles」ロゴ入りユニフォームが贈られたほか、両チームの健闘をたたえて参加者全員にユニクロの店舗スタッフが作った折り紙がプレゼントされました。
ユニクロはこれからも、ガーナ、ジンバブエ、バングラデシュの女の子たちが、このサッカープロジェクトを通して、チームワークの大切さや積極的に発言することを学び、社会に出て、目標を持って生きる力を育んでいきます。
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