今年からスタートした“届けよう、服のチカラ”プロジェクトは、ユニクロ、ジーユーで実施している「全商品リサイクル活動」を教育機関へ拡大し、子どもたちが主体となって回収した子ども服を、ユニクロが難民キャンプなど世界中で本当に服を必要としている人々の元へ届ける活動です。
プロジェクトの流れは、まずはユニクロの社員が学校を訪問して出張授業を実施。「服のチカラ」についてや、寄贈した服がどのように役立てられているのか、パワーポイントを使ってレクチャーします。
そのあとは、学校・児童が主体となって呼びかけや回収の活動を進めます。発送用のダンボール箱・発送用の伝票はあらかじめユニクロからお送りし、指定の運送業者に連絡すると引き取りに来てもらえる仕組み。追ってユニクロから寄贈後のレポートをお届けしています。
■プロジェクトの流れ
社員による出張授業、校内・地域への告知・呼びかけ
回収・発送、振り返り・報告
そこで今回は、東京都杉並区立・杉並第一小学校で行われた出張授業の様子をご紹介いたします。
杉並第一小学校では、ユニセフの募金活動や物品回収などの活動を行なってきた5、6年生の計画委員15名の児童がこのプロジェクト活動を中心となって進めるため、放課後の委員会の時間を利用して出張授業が実施されました。
この出張授業は、子どもたちがこれから衣料回収に取り組むにあたっての動機づけとなる大切なもの。
授業では、日本では着なくなった衣料品全体の約75%が捨てられていること、ユニクロが着なくなった商品を回収し、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて難民に届けていることなど、パワーポイントやクイズなどを交えて、わかりやすく解説しました。
また、実際に届いた服を受け取った難民キャンプの人々の映像も紹介し、豊かな日本とは違う国や地域では、暑さや寒さ、伝染病を媒介する害虫などから子どもたちを守る一枚の服が、命をつなぐものであるという“服のチカラ”についても学びました。
児童らはクイズにも積極的に答え、熱心に説明に耳を傾け、映像に見入り、集中して授業を受けていました。そして、授業後には以下のような感想が寄せられました。
■授業を受けた児童のコメント
「これまで募金活動などをしてきましたが、人の思いが詰まっている服だからこそ伝えられることがあると思いました」
「授業は楽しかったです。人の役に立てるのがうれしいです」
「今日聞いた話を、ポスター等を使って広めたいです」
「家に残っている服が、いろんな国の人の役に立つことがわかりました。がんばって集めたいです」
「届けた服をもらってうれしそうな子どもたちの笑顔が印象に残りました」
今後は計画委員会の児童らが積極的に回収の活動にあたるとともに、学校としても6月末に行われる学校公開で父母にも呼びかけを行うことや、PTAが仕分けの作業をサポートするなどの取り組みを実施していくとのことでした。また、次年度のプロジェクトに向け、地域の中学校との連携を視野に入れていることなど、活動がより大きく展開しているという話を聞くことができました。
ユニクロは、今後も「世界を良い方向へ変えていく」ことを目指し、さまざまな取り組みを実施してまいります。
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