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すべり台とぶらんこで、子どもたちが学校に戻ってきた! ユニセフを通じたバングラデシュの小学校支援。

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今回訪れたのは、バングラデシュの北部、ガイバンダ県パラシュバリ郡。水田が広がる一見のどかな田園地域ですが、年に何度も洪水に見舞われる、バングラデシュでも最も貧しい地域の一つです。識字率は約20%。ここでユニクロはユニセフのグローバルパートナーとして、ユニセフを通じ、子どもたちの小学校修了と授業の質の向上を支援しています。



訪れたのは、全校児童数約350名のアムラガチ小学校。校庭には、バングラデシュではめずらしい、すべり台にぶらんこ、シーソーがあり、子どもたちの遊ぶ声が響き渡っていました。これはユニセフが行う、子どもたちを学校に呼び戻すための試みのひとつ。



バングラデシュでは近年、政府の働きかけにより、約97%の子どもたちが小学校に入学するようになりましたが、そのうち約20%の子どもたちは小学校を卒業できません。ガイバンダ県のような貧しい地域の状況はさらに深刻で、小学校を卒業出来ない子どもたちは約50%にのぼります。

教室が3室しかない学校も多く、授業は学年毎に午前と午後の2部制。一クラスの人数も60名ほどで、一人一人に先生の目が行き届きません。体罰が行われていたり、先生が時間通りに授業に来ない状況も手伝って、子どもが学校に来なくなったり、勉強についていけず、進級試験に合格できなかったりしています。

そこでアムラガチ小学校では、子どもたちが毎日学校に来たくなるよう、校庭の遊具やスポーツ用具、そして教室図書館やボードゲームを設け、校舎のデコレーションも行いました。遊具などのある学校がほとんどないバングラデシュでは、ぶらんこやすべり台が、子どもたちが学校に来たくなる大きな理由になります。約2か月前にユニセフから支給されたスポーツ用具やゲームは、まるでもう何年も使い込まれてきたよう!



また子どもたちが学ぶ環境、そして学びの質を高めるため、先生に対して「子どもの権利」や「参加型の授業手法」などの研修を実施。さらに、今後どのように学校を改善していくか、先生一人一人に考えてもらっています。この研修をきっかけに保護者会が定期的に開催され、学校に来ない子どもの家庭訪問も行われるようになりました。両親を通じて子どもたちに、教育を受けることの大切さを伝えていくのです。



この小学校に通う、4年生のクルサムちゃんも家庭訪問を受けていた一人。農業を営む一家の、6人兄弟の末っ子です。クルサムちゃんは、お母さんが体調を崩したのをきっかけに、しばらく小学校に来ていませんでした。

「前はなんで学校に来なくてはいけないのか分からなかったし、学校にあまり来たくなかった。だからお母さんが病気になった時、学校に来るのをやめたの。他の子たちと外で遊んでた。でも学校にぶらんことかすべり台が出来たの!今はぶらんことかで遊びたいし、友達もみんな学校に来てるから、私も毎日学校に来てる。それに教育をうけることが大切だってことも分かった。
好きな科目は、英語。他の国の人と話せるから。
将来はお医者さんになって、人の役にたちたい!」



小学校で学ぶ、読み書きや計算などは、子どもたちが大人になって、自分の未来を拓いていくために欠かせません。子どもたちが毎日学校に来て、学び、そして卒業していく。それが当たり前のこととなるように、ユニクロはユニセフのグローバルパートナーとして、子どもたちの未来を応援していきます!


■ユニセフバングラデシュ支援についてはこちら
http://clothesforsmiles.uniqlo.com/

■CSR部レポート「思いがけない、すべり台とぶらんこのパワー!」はこちら
http://bit.ly/1uDRXLt

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