イネス・ド・ラ・フレサンジュの秋冬コレクションのアイテムを使って、辻 直子さん・亘 つぐみさん・永岡 美夏さんの3人の人気スタイリストがスタイリングを披露。それぞれ異なるテーマをあげて組まれたコーディネートは、個性豊かで見応えたっぷり。今回はその中から3スタイリングをピックアップしてお届けします。ぜひ参考にしてみてください。
【stylist 01】NAOKO TSUJI 辻 直子
theme / DRESSED IN COLORSフェミニンスタイル。
「イネス・ド・ラ・フレサンジュの作るコレクションは普遍的なアイテムのチョイスが多いと思いますが、それをいつも新しい気分で捉えているのが彼女に感じたアイデンティティです。私も同じように、コンサバティブなアイテムのコーディネートには今の匂いをいかに出すかを考えてイメージを更新します。アイテムの合わせ方より配色やそのバランスを一番に意識しながら、色の使い方で新鮮で見せる事が好き。それを、色を纏うという比喩でテーマにしました」
style 01
コンサバティブになりがちなスタンダードなツインニットを表現のあるコーディロイのフレアパンツでカジュアルダウン。ニットの鮮やかな赤にパンツの赤身を帯びた深いブラウンを重ねることで、着崩しながらも色のトーンで大人に見せて。
【着用アイテム】
カシミヤクルーネックセーター(半袖)+
カシミヤクルーネックカーディガン(長袖)+
コーデュロイフレアパンツ+
※その他、スタイリスト私物
style 02
とろみ素材のシャツワンピースは衿元までボタンを留めてスタンドカラーに、ゆるさのあるローゲージのニットカーディガンはベルトマークで引き締める。スタイリングのメリハリで、モダンなネイビーを纏った凛とした女性像を表現。
【着用アイテム】
レーヨンワンピース(長袖)+
ローゲージケーブルカーディガン+ ※11月中旬販売予定
スウェードワイドベルト+
※その他、スタイリスト私物
style 03
ハンサムなチェスターにウィンドブレーカーのパーカをレイヤリンング。全体の色の深みを揃えることで、スポーティに偏らないシックな雰囲気とライトな表情をコートにも加味。デニムパンツも濃いインディゴならきれいにまとまる。
【着用アイテム】
フランネルチェスターコート+ ※10月下旬販売予定
ウォッシュパーカ+
セルビッジデニムアンクルジーンズ+
※その他、スタイリスト私物
スタイリスト/辻 直子
女性誌や女優、タレントのスタイリングで活躍する人気スタイリスト。品のあるフェミニンなスタイルは、圧倒的な支持を集めている。
【stylist 02】TSUGUMI WATARI 亘 つぐみ
theme / REVIVE THE ’70s
’70年代のエッセンスをリメイクしたクールなパリジェンヌスタイル。
「 今季、秋冬コレクションの3つのコンセプトの中からピックアップしたのは“70s スタイル”。自由な開放感にインスパイアされたというそのムードを、トラッドでクラシックな雰囲気が特徴的なイネス・ド・ラ・フレサンジュのアイテムに私なりにミックスしました。’70年代のエッセンスが感じられるニット使いやベルトマークなどで印象的にしながらも、今の気分にフィットするファッション性のあるデイリーなコーディネートに落とし込んでいます」
style 01
スタジャン×プリーツスカートのクラシックなアイテムを合わせながらも、ロングボトムで長さを出して今年っぽいシルエットに。スタジャンのインナーにダウンを着たアウター×アウターの新しいレイヤリングもモード感を強める鍵。
【着用アイテム】
ブルゾン+ ※10月下旬販売予定
ウルトラライトダウンジャケット+
レーヨンブラウス(長袖)+
ハイウエストプリーツミディスカート
ヴィンテージベルト+
※その他、スタイリスト私物
style 02
ステンカラーのコートは旬なキャメルで上品に、パンツとセットアップ風に着たワークジャケットは、ボタンの留め方でインナー柄を覗かせてエフォートレスに。どれもメンズライクなアイテムながら配色や着崩し方で女らしい装いになる。
【着用アイテム】
ステンカラーコート+
コットンカバーオールジャケット+
アーガイルクルーネックカーディガン(長袖)+ ※11月中旬販売予定
コットンテーパードパンツ+
※その他、スタイリスト私物
style 03
ツイードのパンツにスタイリングしたのは今年らしいオーバーサイズのニット。ソフトな印象を添えるニットの白はメンズライクなパンツの存在感を中和。どこかに女らしい要素を入れると、シンプルなコーディネートも新しいルックに。
【着用アイテム】
ローゲージタートルネックセーター+ ※11月中旬販売予定
ツイードパンツ(ヘリンボーン)+
※その他、スタイリスト私物
スタイリスト/亘 つぐみ
エレガントでセクシーなスタイリングに定評があり、多くの女優、モデルから支持されている。雑誌、広告、ビジュアル制作ディレクションなど多岐にわたる分野で活躍中。
【stylist 03】MIKA NAGAOKA 永岡 美夏
theme / NOSTALGIC BOHO
ノスタルジックをキーワードにトラッドなアイテムを着崩した洗練ボーホースタイル。
「イメージは貴族家庭出身のイネス・ド・ラ・フレサンジュ自身やリブ・ドロワ(右岸)に住む家柄のいいお嬢様たち。そのブルジョア層のおしゃれな女の子たちが、アーガイルのセーターやジャケットなどのトラディショナルなアイテムに、ノスタルジックな古着やヴィテージ感を取り入れて楽しむボーホーシックなスタイルを表現しました。どこかを着崩してみても、彼女たちが持つ本質的な品のよさで、きれいにまとまってしまう。そんな洗練感も意識しています」
style 01
凛として見えるネイビーと、上品なニュアンスのコンパクトなベロアジャケットに、赤のニットを差し色にして。モダンなカラーリングで洗練感を出した着こなしは、パリの小粋なエスプリを纏ったスクールガールがスタイリングソース。
【着用アイテム】
フランネルジャケット+
カシミヤクルーネックセーター(半袖)+
パイピングカラーシャツ(長袖)+
コーデュロイミニスカート+
※その他、スタイリスト私物
style 02
おばあちゃんのクローゼットにありそうな花柄のワンピースとケーブルニットを重ねたコーディネートも、クラシックにならないようにひとクセ投入で自分らしく着こなすのがボーホースタイル。赤のリボンやキラキラの靴下で個性を出して。
【着用アイテム】
ケーブルボートネックセーター(長袖)+
レーヨンプリントワンピース(長袖)+
※その他、スタイリスト私物
style 03
ツイードのジャケットにスキニーパンツ、ロングブーツの、クラシックなアイテムを品よく重ねたオーセンティックな乗馬スタイルがイメージ。ビッグシルエット全盛の今、逆にタイトでコンパクトなシルエットこそフレッシュで可愛らしい。
【着用アイテム】
ソフトツイードジャケット+
アーガイルクルーネックカーディガン(長袖)+ ※11月中旬販売予定
セルビッジデニムアンクルジーンズ+
※その他、スタイリスト私物
スタイリスト/永岡 美夏
文化服装学院スタイリスト科卒業後アシスタントを経て独立。女性らしい華やかなスタイリングはタレントやモデルからも人気を集めている。
■INES DE LA FRESSANGE 特集ページ
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〔Naoko Tsuji〕
Photo:Kazuki Nagayama(S-14)/Styling:Naoko Tsuji/
Hair:Tomo Tamura(Perle Management)/Make-up:Yuka Hirata(D-CORD)
Model:Beatrice(Wizard Models)
〔Tsugumi Watari〕
Photo: Rintaro Ishige/Styling:Tsugumi Watari
Hair:Masanori Kobayashi(SHIMA)/Make-up:Kanako Yoshida(mod’s hair)
Model:Alisha(Donna Models)
〔Mika Nagaoka〕
Photo:Yumiko Inoue(D-CORD)/Styling:Mika Nagaoka
Hair&Make-up:Yousuke Toyoda(Rooster)/Model:Nastya Bych(ZUCCA)
Text:Rie Maetani
Edit:Mo-Green