カリフォルニア生まれのクリエイターDave Alee(デイヴ・アリー)とRobyn Forest(ロビン・フォレスト)が、幼い頃から青春時代にかけてビーチ、山、湖、砂漠で過ごした「あの頃の思い出」をグラフィックで表現した「CALIFORNIA MEMORIES(カリフォルニア・メモリーズ)」。時代を越えても色褪せることのないカリフォルニアのライフスタイルを象徴する、こだわり抜いたデザインには、彼らのメッセージがたくさん詰まっている。
デイヴ・アリー Dave Alee
サーフブランド、ALMONDを運営。LAとサンディエゴのちょうど真ん中にあるコスタメサとニューポートビーチを拠点とし、サーフィンを軸に地元のクリエイター達と質の良い物づくりを行ってきた。時代に合わせたクリエイティビティで、今もなお変化し続ける彼らの洋服やサーフボードは、世界中のサーファーから愛されている。
-----今回のデザインの背景などを教えてください。
このプロジェクトはコンセプトからデザインまで、自分の実際の思い出を通して手がけたんです。例えば「56th St.」は実際のニューポートビーチの人気サーフスポットです。いい波が立つ場所で、子供時代の思い出の詰まった場所です。
【着用アイテム】
<KIDS>
カリフォルニアメモリーズスウェットシャツ(長袖)
ウルトラストレッチレギンスパンツ
<WOMEN>
カリフォルニアメモリーズスウェットプルオーバー(長袖)
デニムジャケット
ウルトラストレッチジーンズ
※その他、スタイリスト私物
NIGHT SURFING CLUBは、昔ALMONDの仲間の間で作ったタンクトップで、これを着て、満月の夜、ポイントブレイクであるマリブでは月明かりでナイトサーフィンをしたことがとても楽しかった思い出の一つ。是非今回のプロジェクトに入れたい、とデザインを調整して再生させたものなんです。
-----色の配色に、何かこだわりましたか。
今回選んだボディの色は、ALMONDで作っているサーフボードの色味と呼応していて、ナチュラルな色味を選んでいます。僕らのサーフボードと一緒で、使い込むといい味が出るような、色を選んだつもりです。時代を感じさせない色味、20年、30年と飽きのこない色を、と配慮しました。
【着用アイテム】
<MEN>
カリフォルニアメモリーズグラフィックT(長袖)
スウェットフルジップパーカ(長袖)
ウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ
<WOMEN>
カリフォルニアメモリーズスウェットプルオーバー(長袖)
スリムボーイフレンドフィットアンクルジーンズ
※その他、スタイリスト私物
----- どんなときに、どんな場所でこのデザインを着てほしいですか?
どんな場所でも着てもらえるように、あからさまなサーフモチーフではなく、説明し過ぎない方法で、海のちょっとした思い出を落とし込みました。着る人に海を連想してもらえたら嬉しいです。僕の場合はユニクロのボディの柔らかな着心地や肌ざわりだけでも、塩まみれな海の記憶がよみがえります。(笑)
----- ユニクロはベーシックウェアが得意なブランドですが、デザインしてみていかがでしたか?
展開規模こそまったく違うけれども、ユニクロも質を大切に、買う人の個性を尊重して豊富なカラーバリエーションを用意している。ALMONDとも共鳴するブランドだと思っています。ユニクロのような質の高いベーシックウェアだからこそ、僕らが得意とするサーフテイストのデザインをうまく落とし込むことができたと思っています。
ロビン・フォレスト Robyn Forest
音楽雑誌のファッション編集者としてキャリアをスタートさせ、現在はハイエンドなアクセサリーなどを取り扱うCanvas56のオーナーも務める。幼い頃から家族と一緒にものづくりをしたり、カリフォルニアの様々な自然に触れるためキャンプへ出かけたり、その行動力や多くのインプットが現在の彼女のクリエイティブに大きく影響を与えている。
----- 今回のプロジェクトでは、特定の場所をモチーフにしたデザインになっていますが、それぞれにまつわる思いを教えてください。
「YUCCA VALLEY」はキャンプへ行く道中でよく通過する場所で、とても印象に残っています。
私がキャンプカウンセラーとして働いていた15歳~19歳の頃の思い出を、70年代テイストでデザインに反映しています。様々なキャンプ場にあるロゴからインスピレーションを受けていて、キャンプ場のお土産屋で売られているTシャツや、キャンプカウンセラーのロゴ付きユニフォームなどをモチーフにしています。
【着用アイテム】
カリフォルニアメモリーズスウェットプルオーバー(長袖)
ウルトラストレッチジーンズ
ヴィンテージベルト
※その他、スタイリスト私物
----- デザインにもある、「1978」「LAKE TAHOE」には何か特別な思い入れがあるのでしょうか。
1978年、当時私は5歳で、よく家族全員でキャンプに出かけ、たくさんの思い出ができました。私にとって一番幸せだった年です。
レイク・タホはとても美しい湖で、カリフォルニアの中でも特殊な気候区に属していて、お気に入りの場所の一つです。
【着用アイテム】
カリフォルニアメモリーズスウェットシャツ(長袖)
フランネルチェックシャツ(長袖)
カーゴジョガーアンクルパンツ
※その他、スタイリスト私物
----- 今回選んだ色に何か思い入れはありますか?
長く使える服が好きで、色を指定する際も、使いやすい色を選びました。
子供の頃から持っている思い出のスウェットシャツや、キャンプカウンセラーの時に支給されたTシャツやスウェットの配色もデザインソースになっています。
【着用アイテム】
<WOMEN>
カリフォルニアメモリーズスウェットプルオーバー(長袖)
フランネルシャツ(長袖)
ウルトラストレッチジーンズ
<MEN>
カリフォルニアメモリーズグラフィックT(長袖)
ヒートテッククルーネックT(半袖)
ジョガーパンツ(コットン) ※10月中旬販売予定
※その他、スタイリスト私物
----- タイプフェイスにはどんなこだわりがあるのか教えてください。
どれも70年代を意識しています。キャンプ場のロゴをイメージしたデザインもあれば、自分がスケッチしたドローイングもあります。「LAKE TAHOE‘78」の文字は、70年代によくあったアイロン貼り付け文字をベースにしたり、私にとっての70年代のムードを象徴するフォントをデザインに組み込みんでいます。
デザインソースとして見つけてきた2000点以上のビンテージスウェットシャツを全部で手でスケッチして、最終的なデザインに絞り込んでいく大変な作業でしたが、プロジェクトの最初の段階からすごく楽しんで取り組めました。
キャンプ、というテーマはたまたま私の実際の家族の思い出をなぞるようなものだったので、パーソナルな思い出を反映できたし、ユニクロチームがとても感度が高く、私の経験に基づいたリアルさを求めてくれたので、とても貴重な体験になりました。
----- 購入して身につけるお客さんに、何かメッセージがありますか?
実際に家族で着てくれて、どこか自然の中に出かけてくれたら、嬉しいです!お気に入りのジーンズと合わせて秋冬の定番にしてください。