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東北復興支援プロジェクト KUMIKIを使って地元住民とつくる集会所

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東日本大震災で被災した石巻市上釜地区では、2013年8月に解体されてしまった集会所を再建しようというプロジェクトが始動しています。

震災後、地元の方たちはしばらく避難所での生活が続き、その後仮設住宅に移動した後も、高齢化と過疎化が進んでいます。震災前には1000世帯だった地区の世帯数は、今では400世帯となりました。そんな中、ふさぎ込んでいた地元の方々が集まり、心のよりどころとなったのが集会所でした。

しかし、集会所は被災建造物だったため解体を余儀なくされました。そこで、ユニクロの東北復興支援パートナーNGO、プラネットファイナンスジャパンが支援する株式会社 紬(TSUMUGI Inc.)と、石巻で工場を営む阿部貞男さんが中心に地元の方々が力を合わせ、再び集会所を建てようと立ち上がったのがこのプロジェクトです。プロジェクト運営には、地域に根差した一般社団法人こはくが携わりました。

去る2月22日、23日の2日間、ファーストリテイリンググループ(以下FR)の社員が、このプロジェクトに参加しました。

初日、集会所の建設予定地にFRの社員14名と地元の方約20名が集結。「KUMIKI BRICKS」を製造している株式会社 紬 代表の桑原憂貴さんに組み立て方を教えてもらいながら、作業に取り組みました。

「KUMIKI BRICKS」は、間伐材から生まれた白木のパーツで、釘を使わずにブロックのように組み立てて自由な形を作れる素材です。棚やテーブルなどの家具から家まで造れます。



白木のパーツをはめ込みハンマーで打ち付ける人、白木のパーツにシリコンの糊をつける人、資材を用意する人などに分かれ、初めは戸惑いながらも手探りで白木のパーツを積み上げていきます。慣れてくると作業スピードもあがって、どんどん壁ができ上がっていきました。

今回、FRからの参加者の半分が外国人社員だったこともあり、初めは言葉すくなでしたが、途中から英語と日本語を交えた会話が弾むようになり、地元の方とのチームワークもバッチリ。

お昼には地元のお母さんたちがつくってくれた魚のあら汁やおにぎりなどをいただきながら、震災当時や復興の状況について、地元の方たちのお話をうかがいました。



2日間の作業で2mほどのKUMIKI BRICKSの壁が完成。現在、屋根と床を取り付けて内装工事を行っており、3月上旬には建物が完成する予定です。集会所が一日も早く完成し、地元の方たちの笑顔を作り出す場になることを祈っています。

震災から3年が経ち、新しい建物が増えてきました。しかし、復興はまだ終わっておらず、地元の方々の心のよりどころとなるような集会所の必要性を強く感じるとともに、この集会所を地元の方と一緒に建てられたことをうれしく思いました。

■KUMIKI PROJECT公式サイトはこちら
■上釜まじゃらいんプロジェクトの詳細はこちら
■プラネットファイナンスジャパンの公式サイトはこちら

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