入社20年目を迎えた風間純枝。1994年新卒で入社当時は、同期が100人以上。店長経験や、社内公募で人事採用にも挑戦。20代後半で結婚と出産を経て、現在は、UT事業部でアートやデザインにふれながら仕事をしています。常に新しいことに挑戦してきた20年を、UTの魅力とともに聞きました。
20年続けて来られたポイントは、社長が昔言っていた言葉の中に、「運を呼び込め」というのがありました。この言葉が入社当時から、生きていく一つの糧になっていますね。人生には波があるので、自分が落ち込んだり元気のないときには、元気やエネルギーのある上司、同僚、スタッフと話をするとか、いつもポジティブに働いている人と一緒に仕事しようと努めてきました。
あと、上昇志向があるというよりも、好奇心が強いんです。これまでの仕事も、自分が「面白そう!」と思って首を突っ込んでみたらはまっちゃった、という繰り返しでした。点がつながり線になって、気がつけば、今の仕事に繋がっていたという感じです。
社内公募で人事を希望したのは、店長をしていた頃のアルバイトスタッフが入社を希望していたのですが、当時の入社条件を満たしていなかった。そこで社長に提言する機会があったので、改善を直訴したら採用された。その直後に社内公募があって。それなら、自分が言い出したことをやり遂げようと応募しました。そのスタッフは結婚、出産を経て今も働いていますよ。うれしいですね。
結婚は28歳のとき。翌年に出産して、1年間の育休後に復帰しました。仕事をやめる考えはまったくなかったですね。結婚後も上手に働くコツですか? やはり仕事を理解してくれる人を探すことです(笑)。主人とは、仕事にどっぷりはまっているときに出会ったので、今でも家事はできる人がやるとか、そういうスタイルが自然になっています。
出産後に、復帰のタイミングでデザイン研究室へ移動の打診がありました。それまでデザインとは無縁でしたが、採用を含めた室長サポートが必要とのことで、新しいことにチャレンジするのも悪くないと移動しました。当時は、人事から、引っ越し、予算作成、デザイナーとの契約など何でもやりました。それまでとは異なる多様な価値観を持つ人たちに出会い、UTの布石となる商品が確立していったのもその頃です。
今日着ているのは、もちろんUTです。私は、就職するまであまりアートやデザインに触れずにきたのですが、例えばアンディ・ウォーホルだったら、彼の生き方や、価値観を深く知っていくのが楽しくて。そこには哲学や社会への思いがあって、それは本を読むのと同じように刺激的で人生の糧になると思います。
こういう思いを、一部の人だけではなく、多くの人に知ってもらう、そのきっかけになる商品を送りだすことができればと思っています。美術館へ行かなくても、UTを通してその世界を理解できる、ユニクロだからできるやり方で、世界の多くの人に商品を届けたいですね。
20年前の会社案内には「日本一を目指す」と書かれていました。目指すところが明確だったんです。これまで、悩んで辞めたいと思うことも何度もありましたよ(笑)。その都度色々な人に励ましてもらいました。私も誰かを励ましていれば嬉しいですが。
2014年度方針は“Global is local , and Local isglobal.” 子育ても落ち着いたので、チャンスがあれば、海外にも挑戦していきたいです。今はプロジェクトの関係で、アメリカのチームと仕事をすることが多いですが、勉強することが多くとても刺激になります。文化や習慣など、日々自分の常識を覆される感じがよりLocalのことも見つめなおすきっかけにもなっています。アジアもエネルギーがいっぱいでいいな、って思っています。