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スペシャル対談! 人気モデル鈴木六夏さんと スタイリスト大草直子さんが考える「服育」とは

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人気スタイリストの大草直子さんが子育てをする上で一番大切にしているという「服育」という考え方。これまでも季節やシーンに合わせて子どもと一緒に服選びを楽しむアイデアをたくさん教えていただきました。今回は1児の母であり、雑誌で活躍する人気モデルの鈴木六夏さんをスペシャルゲストにお迎えし、子育てと服にまつわるお話を伺いました。実はプライベートでも大の仲良しというお2人。体験談を交えながらの大盛り上がりの対談となりました。



■小さい頃から、素材や色合わせを意識することが“服育”につながる



大草「まずは、出産直後の経験談から聞かせて。覚えているかな(笑)? どんな服が活躍した?」

六夏「とにかくクルーネックボディ! 首がすわっていないうちは、赤ちゃんを置いて包めばOKの前合わせタイプ。その頃は、その日の育児だけで精いっぱいだったけれど、今選ぶなら、もっと素材というか肌心地にこだわりたい。」



大草「確かに、素材は日進月歩だよね。ヒートテックも、椿オイルが配合されたりして、年々進化してる。それに、赤ちゃんのときは、デザインで遊ぶというより、保湿や吸汗など、肌あたりの良さが重要だよね。あと、私は、足までかぶせられるタイプの外着って素晴らしいと思う! 足元って冷えてしまうのに、靴下は気がつくと脱げてなくなっていることが多いから(笑)」

六夏「保育園に入ってからは、デニムのレギンスを重宝しました。園にいる間に着替えさせてもらったりもするから、ボトムをデニムのレギンスにしておけば、どんなトップスでもコーディネートがきまる。まだ、自分が何をどんな風に着ているという意識は薄いかもしれないけれど、やっぱり身近なもの、特に着ているものの色合わせを大切にすることで色彩感覚は育つと思うんです。」

大草「そうだね、子どもだから分からないって決めつけないで、素材の心地良さや色の合わせ方を身体で感じてもらうことって大切なことだよね。それって、まさに“洋服を通じた教育=服育”だね。」



■子ども服選びで重視するは、コストパフォーマンス=活用頻度の高さ!



大草「六夏ちゃんのお子さんは、10歳(男の子)になったんだよね。普段、洋服は六夏ちゃんが選んで着せているの?」

六夏「半々くらいです。彼の中で、どうしてもサッカーのユニフォームで行きたい日もあるみたいなので、それは任せています。私が選ぶときは、ヴィジュアルよりも、彼の“動き回りたい!”という気持ちを考えて、素材が硬過ぎたり、シルエットが細過ぎたりしないものを選んでいます。」





大草「子ども服を買うときに、一番重視しているのはどんなこと?」

六夏「コストパフォーマンスです。服そのものの値段ということではなく、着回ししやすいか、季節をまたいで着られるか、何年着られるかといった意味の、活用頻度の高さというのかな。例えば、このジョガーパンツは、ウエストがゴムで伸縮するし、最初は長ズボンとしてはいて、2年後にはミディアムハーフパンツとして着用したり。女の子のワンピースみたいなイメージです。最初はワンピースとして着て、その後、チュニックとして着るような感覚。値段の高い安いに関係なく、選び方によって意外と長く使えるアイテムってあると思うんです。」

大草「分かる! 良い素材のものを、ある意味着古していくというか。“消費”するのではなく、思い出と一緒に着こなしが重なっていくのって良いよね。」



■“着ること”の意味や楽しみ方を、子どもと共有することが大切



六夏「男の子のお母さんは、洋服=消耗品と考えがちだけれど、男の子ならではの楽しみ方があることを、モデルの仕事を通じて知りました。例えば、シンプルなシャツにジャケットを合わせて、靴下でポイントを作ったりとか、サスペンダーをしてみたりとか。ちょっと遊びのあるアイテムを、手に入りやすい価格のもので取り入れています。」

大草「男の子のママっぽいね。男の子は、女の子と比べると、選べるアイテムの幅は狭いけれど、ディテールに凝ったりすると楽しいよね。」



六夏「あとは、こういう、ポケッタブルパーカのような優れた“機能性”は、メンズファッションの醍醐味。やっぱり男の子は“うんちく”が好き(笑)。彼らが本当に着たい服って、例えばこのパーカだと、くるっと丸めてポーチに収納できるとか、ものすごく軽いといった、機能的でコンフォタブルなものだと思うんです。逆に、ちょっとでもチクチクしたら嫌がりますよね。女の子はちょっと痛くても可愛ければ着てしまったりするけれど、男の子にはそれがないのが、理にかなっていて面白いと思います。」



大草「そういうことを子どもと一緒に会話できると、さらに楽しいよね。おしゃれという見かけだけではなくて、「知ってる?ここってこういう機能があるんだよ」みたいな話。」

六夏「そうですね。“着ること”の意味を伝え続けるのが、親の役目だと思っています。それは、身だしなみという観点でも。ボタンを掛け違えていたり、衿が折れたまま出かけようとしているときに、一言いうか言わないかは大きい。そういうことを一つ一つ大切にする気持ちを育てたいと思っています。そして、それが彼の財産になり、自己表現の幅や奥行を拡げてくれると信じています。」



大草「服を媒介にしてコミュニケーションをとることって、すごく大事ね。六夏ちゃん、今日はありがとうございました! 男の子のママならではの話や、“服育”について改めて考えるきっかけになる話ができて、とっても楽しかったです。」



■ TPOに合わせた、この春、おすすめのキッズアイテム


対談の最後に、大草さんと鈴木さんにそれぞれ、シーンに合わせたおすすめの春アイテムを選んでいただきました。



<シーン:ちょっとしたおでかけ>



■鈴木六夏さん・・・BOYS オックスフォードシャツ
シンプルでトラッドだから、インに着たり、1枚で着たり、羽織ったり……。とにかく着回しがきく優秀アイテム。さらに、ボタンのとめ方や袖のまくり方など、着方次第で印象も変わります。お出かけをするときは、ボタンを上まで全部とめてきちんと感を。夏は、チェックのハーフパンツ(※3月中旬販売予定)を合わせて、アイビールックに仕上げるのもオススメです。



■大草直子さん・・・GIRLS リバティロンドンワンピース ※5月下旬販売予定
とにかくテキスタイルが美しい♡ 夏の旅行にも活躍しそうです。我が家の旅先は必ず海なので、すぐに乾いて、旅行中に何度か着られそうなのも高ポイント! 旅先では、娘の気持ちも上がっているので、普段とは少し違う、鮮やかな色や柄で、その気持ちをさらに盛り上げてあげたいなと思います。


<シーン:普段の通学服>



■鈴木六夏さん・・・BOYS デニムジョガーパンツ
裾がすぼまっているデザインは、実用性(砂が入らない、裾が汚れないなど)だけでなく、スニーカーが格好良く見えるシルエット。パーカガーゼのチェックシャツと合わせてスタイリッシュに。以前、大草さんも言っていたように、子どもはその存在だけで鮮やかだから、アースカラーなどベーシックな色をベースにするよう意識しています。



■大草直子さん…GIRLS イージーフレアショートパンツ(パイナップル)
外で遊ぶとき、冬はタイツを履けるけれど、春になるとそうもいかないから、キュロットがベスト! ポロシャツやTシャツと合わせても可愛いし、半袖ブラウスカーディガンとコーディネートすると、キレイめにもまとまります。100%コットンで軽ろやかな生地だから、水着の上にも履けそうですね。



今回で最終回を迎える連載では、仲良しのモデル、鈴木六夏さんと「ファッションの大切さ」、「おしゃれという教育」の話をさせて頂きました。幼い頃から、おしゃれをする楽しさ、「あの服を着た」記憶を重ねた子供たちは、きっと服との距離も上手にとっていくだろうな、と思います。そして、服を媒介にした、さまざまな人、世界とのコミュニケーションをとっていってもらえたらいいですね。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!



鈴木六夏
モデル。健康的な美しさと好感度溢れる”りくかスマイル”で人気急上昇中。ファッションだけでなく、そのライフスタイルも同世代の女性たちから圧倒的な支持を得ている。小学生の男の子のママ。2015年春に、男の子のためのシャツブランド「two eleven」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍している。≪鈴木六夏オフィシャルブログ≫ Ricca-Channel

撮影/福本和洋(MAETTICO)


大草直子
大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『ヴァンテーヌ』にて編集のキャリアを積んだ後、南米へ遊学。帰国後、フリーのエディター/ スタイリストとして、『Grazia』『VERY』『Oggi』などの女性誌で活躍。著書『おしゃれの手抜き』『考えるおしゃれ』『私のたしなみ100』 ほか多数。自身のブログ『HRM JOURNAL」も人気。
http://hrm-home.com/
私生活では、ベネズエラ人の夫との間に3人の子を持つ母。また、自身が編集長を務めるウェブマガジンmi-molletも昨年よりスタート。
http://mi-mollet.com/





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