日本が誇る伝統芸能・歌舞伎。江戸時代から受け継がれるその美しい演劇は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されており、近年は海外からの注目度も上がっています。そんな歌舞伎界をリードする人物の一人が、市川猿之助さん。古典作品のみならず、新作歌舞伎や「スーパー歌舞伎Ⅱ」といった従来の枠に捕らわれない新しい歌舞伎の創造にも取り組み、一人でも多くの人々にその魅力を伝えようと邁進しています。衣裳やかつらといったものを身につけてのパフォーマンスは、観客の想像以上にハードなもの。今回は猿之助さんをはじめとする歌舞伎俳優さんに、エアリズムインナーの着心地をお聞きしました。
衣裳の下に着て演技をしても、熱がこもりにくい
エアリズムは気軽に使える我々の“作業着”です
四代目市川段四郎さんを父に持つ猿之助さんは、歌舞伎界の新時代を担う若手花形歌舞伎俳優の一人。一門の看板として、どの演目でも重要な役を担う猿之助さんの舞台は、まさに体力勝負と言えます。「舞台上は照明の関係で温度が30℃以上になりますので、とても暑いです。特に宙乗りや早替りといった特殊な演出がある時は、人一倍汗をかきますね。アンダーウェアが汗で濡れてしまうのがとても不快で、何かいいものはないかと探していたところでエアリズムを使わせていただいていて。汗がすぐ乾くし、熱がこもりにくいのですごく助かっています。我々にとっては作業着と同じですので、気軽に使えて着心地が良いのはうれしいですね」。
立役から女方まで幅広くこなすだけでなく、海外公演や「スーパー歌舞伎Ⅱ」といった新しい表現への挑戦や、映画やドラマなど他ジャンルの世界でも活躍する猿之助さん。“伝統と革新”という言葉が似合う猿之助さんは、歌舞伎界の未来を見つめています。「海外のさまざまな国・地域で歌舞伎が紹介できればと思います。昨年から今年にかけて公演した『ワンピース』などもお見せできたら、これまでとは違った世代の人々に歌舞伎の世界を知ってもらえるのではないでしょうか。伝統芸能と新しいものの融合は、良いことだと思っています。ユニクロさんとも、もっと大胆にコラボレーションしていきたいですね」。
<プロフィール>
市川猿之助(いちかわ えんのすけ)
歌舞伎の世界だけでなくドラマや映画へも活躍の場を広げる。2012年に四代目市川猿之助を襲名。2015年10月には「スーパー歌舞伎Ⅱ」の第二弾作品として『ワンピース』を初演し、幅広い世代から注目を集めた。
舞台でも稽古中も、衣裳の下にはエアリズム
女方仕様にカスタマイズして使っています
3歳の時から舞踊を続け、国立劇場の研修制度を経て歌舞伎俳優となった市川段之さん。市川段四郎門下のベテランとして、猿之助さんも厚い信頼を置く存在です。女方として活躍する段之さんのお気に入りは、エアリズムのシームレスタイプ。「舞台でも稽古中も、衣裳の下はずっとこれです。女方は襟を白く塗るので、私は襟の後ろを切って着ていますが、切り口から糸がほつれてこないんですよ。それに生地が伸び縮みするので、お化粧をした後でも顔につかないように着ることができます。洗濯してもサッサッと乾くので、地方巡業の時でもすごく楽です。できればハサミを入れなくていいように、歌舞伎や踊りをやる人に向けたエアリズムもぜひ作ってもらいたいです(笑)」。
<プロフィール>
市川段之(いちかわ だんし)
国立劇場第七期歌舞伎俳優研修生となる。明治座『御贔屓繋馬(ごひいきつなぎうま)』で初舞台。同年、市川段四郎に入門し、市川段之を名乗るように。女形として多彩な役をこなし、スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』にも出演。
着るものは“丈夫”であることが一番大事
抗菌・消臭効果で汗の臭いも気にならないです
大学時代から歌舞伎に興味を持ち、段之さんと同じく国立劇場の歌舞伎俳優研修生からこの世界へ足を踏み入れた段一郎さん。仕事でもプライベートでも、着るものは丈夫さを重視して選ぶと話します。「エアリズムは衣裳や稽古着の下に着ていますが、舞台が終わったらすぐ洗濯機に放り込んで乾燥機へ。繰り返し洗濯しても型崩れしないのが良いですね。いま着ている黒衣の衣裳は軽いですが、綿や刺繍が入っているものは重さもあってものすごい量の汗をかきます。さらに舞台上は照明があってかなり暑いので、冬でもエアリズムを着ていますよ。エアリズムは蒸れなくて涼しい感じがするし、抗菌効果で臭いも抑えてくれる。これから夏本番なので、さらに活躍してくれると思います」。
<プロフィール>
市川段一郎(いちかわ だんいちろう)
1998年に国立劇場第十四期歌舞伎俳優研修を修了し、同年に公演された歌舞伎座『野晒悟助』の町人役ほかで初舞台。1999年に市川段四郎に入門して市川段一郎を名乗り、立役として活躍している。スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』にも出演。
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