40年にわたって世界中の人々の創造力をかき立ててきた映画「スター・ウォーズ」。今回スペシャルコレクションを実現させたアーティストはジェームス・ジャービス、ケビン・ライオンズ、ジェフ・マクフェトリッジ。この3人のパイオニアが、「スター・ウォーズ」に思いを馳せて描いた限定UTが実現!
遥か彼方の銀河系に抱く思いをTシャツに表現しました。彼らが自身の言葉で語る熱い想いはファン必読です。
1.ジェームス・ジャービス
「ユニクロから依頼があった時はとても嬉しかったよ。しかもジェフとケビンと一緒に参加できるなんて本当に誇らしい」と語るのは、イギリス・ロンドンを拠点に活動するアーティスト、ジェームス・ジャービス。独創的で哲学的なコミックのキャラクターやドローイングで知られている彼が今回デザインしたのは、「スター・ウォーズ」の生誕40周年を記念した特別なイラストだ。
シリーズ第1作『スター・ウォーズ エピソード 4 / 新たなる希望』が公開された1977年、当時7歳だったジェームスは、映画を観るため父親と妹の3人で映画館を訪れたそう。
「その時に観た映画は、今でもずっと記憶に残っている。「スター・ウォーズ」は、僕の中で最も印象深い映画のひとつだよ」
また子供の頃は“チューバッカ”に夢中だったという彼だが、「今はやっぱり“C-3PO”だね。彼はとても個性的。それに何と言っても彼のセリフが最高!」と熱く語った。
【アイテム】
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェームス・ジャービス)
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェームス・ジャービス)
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェームス・ジャービス)
近年はイラストレーションに留まらず、フィギュアやアニメーション、コミック、版画など多岐にわたり活動をするジェームス。そんな彼の根底にあるのはドローイングだ。
「ここ5、6年はドローイングを中心に仕事をしているよ。そして何のために描いているのかを考えながら制作に取り組む。『このドローイングがどんな目的を果たすのだろう?』ってね。そうしているうちに、絵を描くことを通して、社会や世界への理解を深めることができる。僕なりの独自な解釈だけどね」
【アイテム】
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェームス・ジャービス)
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェームス・ジャービス)
「今回のスペシャルコレクションもただ映画の登場人物を描くのではなく、「スター・ウォーズ」の神話学やキャラクターなどを理解することにフォーカスした。ただ映画のワンシーンを描くというよりは、要素を取り出して、再解釈したものだよ。まずはいろいろなセリフを抜粋することからはじめ、抜き出したセリフをまったく別の文脈に置き換える。それにより、いつもと違う世界観が広がる。つまり映画の世界を切り取って、僕の世界に落とし込むということ。そうすることによって、すべてが新しく見えてくるかもしれないというのが、今回のスターティングポイントだよ」
ジェームスが描く「スター・ウォーズ」の世界観。どのTシャツもファンにとっては見逃せないものばかりだ。
2.ケビン・ライオンズ
「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンだというケビン・ライオンズは、ニューヨーク・シティ在住のアーティスト兼デザイナー。彼を象徴するモンスター風のキャラクターたちは、数々の有名ブランドのプロダクトにも起用されている。「僕は「スター・ウォーズ」と共に育った。子供の頃から、“ダース・ベイダー”や“ボバ・フェット”、“デス・スター”の絵をよく描いていたよ。だから再び彼らを描き、それがTシャツとなってさまざまな世代の人たちに着てもらえることは、僕の夢が叶ったようなものさ!」とスペシャルコレクションに対する思いを語ってくれた。
またジェームス同様、昔からのアーティスト仲間の参加も決め手となったそう。「僕ら3人が集まってこのプロジェクトに取り組むなんて、本当に嬉しいよ。ジェフもジェームスの作品も楽しみだな」
【アイテム】
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ケビン・ライオンズ)
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ケビン・ライオンズ)
ドローイングやグラフィックデザインを提供するほか、世界中に壁画を描いたり、自らブランドディレクターを務めたりとマルチに活躍するケビン。「スター・ウォーズ」には大きな影響を受けたという。
「当時、「スター・ウォーズ」は文化的な社会現象であり、子供たちが熱狂できるものだった。僕にとっても初めて『その世界の一部になりたい』と思った映画さ。今でもキャラクターたちがどんな姿をしているのか、鮮明に僕の記憶に残っている。キャラクターでいうと、“ダース・ベイダー”がダントツNo.1。悪人でダイナミックだし、象徴的な存在感を放っているけれど、善人という点も気に入っている。また彼のグラフィック性がたまらないね。部屋に入ってくる時もそうだし、コスチュームや声などもそう。全てが恐ろしかったけれど、計算し尽くされたデザインが引き立つ恐ろしさだった。そこがとにかくかっこいい」
【アイテム】
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ケビン・ライオンズ)
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ケビン・ライオンズ)
Tシャツのなかでもお気に入りは、チューバッカの歯が「スター・ウォーズ」のロゴになっているTシャツだそう。「シンプルに、強いインパクトがあるから一番気に入っているよ。それにみんなチューイが大好きでしょ?」
気になる制作過程は、ドローイングからスタート。普段はペンとインクを使うことが多いけれど、今回は鉛筆で描いている。「少し描いては修正、また少し描いては修正の繰り返し。最終的にシルクスクリーンにするから、鉛筆でラフさの残るスケッチっぽく絵を描くことにしたんだ」
手書きのキャラクターとタイポグラフィーを融合させた、彼独自のアプローチはここでも健在!あなたはどれを狙う?
3.ジェフ・マクフェトリッジ
「僕にとって「スター・ウォーズ」は、映画という概念を超越した作品のひとつ。それに作品自体がブランド化した最初の映画だと思う。その絶大な影響力は計り知れない。そこに参加できるなんて最高だし感謝しきれないよ」そう語るジェフ・マクフェトリッジは、スパイク・ジョーンズ監督の映画『her/世界でひとつの彼女』や『かいじゅうたちのいるところ』にてグラフィックデザインを担当したことでも知られている。
ジェームスとケビンとは同世代であり、アーティスト活動を始めたのもほぼ同時時期という共通点がある。それに3人とも日本とも深いつながりがあるのだそう。
「90年代後半〜2000年代初頭にかけて、一緒にストリートウェアやスケートボードのプロジェクトに参加したり、展覧会を開催したりしたよ。日本はその頃まだ無名だった僕たちにさまざまなチャンスや機会を与えてくれた。それに今回の企画は、UTのクリエイティブ・ディレクターであるNIGOからのオファーということもあり、他にないスペシャルな企画だね」
【アイテム】
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェフ・マクフェトリッジ)
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェフ・マクフェトリッジ)
カナダ出身でロサンゼルス在住、「クライアントワークとアートワークを融合したような仕事をしている」と語るジェフが、10代の頃に夢中になったのは、「スター・ウォーズ」、スケートボード、ハードコア、BMXなど。今でも作品を制作する際、経験を通して吸収したものをベースにアイデアを膨らませることが多いという。
「初めて「スター・ウォーズ」を観た時の記憶が鮮明に残っているよ。とても想像力に溢れていて、革新的だった。映画に出てきた全ての人物を自分の手で描きたいと思ったし、頭の中で新たなストーリーを展開させては、ノートに描き起こした。その時に育んだ感覚は、今でも僕のアーティストとしての根底に流れているよ。作品自体はミニマルだけど、ストーリー性があったり、どこか惹かれるものがあったり。僕も絵を描くというよりは、ある種の言葉を表現しているんだと思う」
【アイテム】
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェフ・マクフェトリッジ)
スター・ウォーズ | アーティストコレクションT(ジェフ・マクフェトリッジ)
昔の記憶から着想を得たというTシャツのデザインは、「スター・ウォーズ」の中でもいわゆる「悪役」キャラたちをフィーチャー。
「過去の記憶を頼りにまず描いたのは、“ダース・ベイダー”。とくに印象に残っていたのは、全身黒の衣装やガスマスク、胸部の制御パネルなどの悪役要素。だけど僕の場合、そういったディテールをすべて取り除き、そこから見えてくる彼の人間性に重点を置いた。 ポートレートを描くときのように客観的な視線で、次々とポーズを取らせた。映画とは一味違う彼の魅力を再発見してほしい」
少年の視点を通して「スター・ウォーズ」を描いたような作風に、皮肉めいたユーモアを加えたジェフ流のUTをご堪能あれ。
スター・ウォーズ | アーティストコレクションはこちらからチェック!
http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/ut/starwars40th/