現在ONAIR中のCMでは、自らの提案も取り入れた彼女らしいスタイルで
UNIQLOジーンズの新たな可能性を伝えてくれているローラ。
そんな彼女が、新たな挑戦のために自らの意思でLAに渡ったのが4年前――。
今では微塵の違和感もなくLAの空気に溶け込み、英語で会話し、笑顔を交わし合う。
自分にフィットするファション、自分にフィットする未来、
彼女を突き動かすのは、自分自身への“フィット感”なのだという。
そして、それを“決して諦めたくない”のだとも――。
そのリミットを決めず、力強くもしなやかに生きるローラの姿勢こそが、
UNIQLOが目指す、LifeWearとしてのジーンズの魅力とシンクロし合うのか
LAでの彼女の日常にも自然と溶け込んでいたのが印象的だった。
そんな彼女が今、何を思い、どこへ向かおうとしているのか――。
ローラ・27歳の素顔を紐解く独占ロングインタビューが実現!
ユニクロジーンズCM
「モデル・ローラ シガレットジーンズ篇」
「私に自信をくれるシルエット。」
【着用アイテム】
ハイライズシガレットジーンズ
レーヨンエアリースキッパーカラーブラウス
※その他スタイリスト私物
――これまでの人生で何度か自ら立ち上がり、新たな道を切り開くということがあったと思いますが、今、LAで暮らしているのもそんなチャレンジのひとつ?
ローラ「そうですね。誰に指示されたわけでもなく、自分で頑張りたい。新たな扉を開きたい!と思って決めたことだから。」
――その想いを実践に移すのって、意外と難しかったりすると思うのだけど、ローラはそういう時に躊躇したり不安になったりしなかった?
ローラ「誰もがそうだと思うんだけど、子供の頃って、そういう意識を持たずとも自然と新たなチャレンジをしてきたでしょ。今の私は、そういう人間本来の“生き抜く力”みたいなパワーに突き動かされてる感じがする。そもそも、私ってすごく野性的に育ってきたの。たくさんの緑や動物に囲まれたバングラディシュの田舎で、ほとんどの時間をお猿さんみたいに木の上で過ごしながらフルーツを見つけてパクパク食べたり、緑色の池が私のお風呂だったり(笑)。お金もないような状態だったけど、嫌な思い出は何もなくて今ではそういう環境の中で育ってこれたことをすごく感謝してる。きっと私のパワーの源だなって思うから。」
――日本に来たのは6歳ですよね。当時のことは覚えてる?
ローラ「もちろん!初めて電車を見た時は「なんだ?これは?」って、すっごく感動して、日本語も一切、話せないのに、あっという間に総武線の駅名を全部覚えたの。それって、今思うと自分が興味を持ったものや本当に好きなことって、何の苦痛もなく一瞬でばっと覚えられたり、楽しく出来ちゃうっていうことなんだなって。」
――辛かった思い出とかはない?
ローラ「それが本当にないの。いじめもなくて、素のままの私を受け入れてくれたみんなの愛を感じたし、そのお陰で何も怖くなかった。むしろまたあの頃に戻りたいなぁって思うくらいにね。でも、大人になっていくにつれ、いろんな波が押し寄せたり、知らなくても良かったことを知ったり――。嬉しいこと楽しいことも大きくなるぶん、逆に辛いことやショックの打撃も大きくなっていく。でもね、そういうモノにも打ち勝つ力があると私はいつも思うの。きっとね、子供の頃も嫌なこと辛いことが実はあったけど、それに打ち勝つくらいの強さがあったから楽しい思い出ばかりなのかなって。それか忘れっぽいだけかな(笑)。」
――子供の頃は無意識でも、大人になると良くも悪くも捉え方次第だったりとか。結局は、すべてが自分の決断ひとつだったりしない?
ローラ「子供の頃からなんとなく自然と乗り越えてこれたのは、“諦めない”ってことが一番大きかった気がしてる。何かが起こった時は、なぜこうなったのか?ということを知らないままにしておくのが嫌で、まずは自分でしっかり突き止めて受け留める。それも諦めない心だったするのかなって――。同時にそれは、自分がどうしたいのかっていう自分自身に耳を傾ける作業でもあって、その上でどう対処するのか。自分で納得のいく方法を模索したり、大事だと思うことを貫くために立ち上がるのか――。結局、諦めたらそこで終わりだから。」
――確かに。
ローラ「私は基本的に物事をマイナスに捉えないようにしてるの。「これって何かのサイン?」って思ったり、「これがあったことでもっと強くなれる」ってね。“人生山あり谷あり”ってよく言うけど、何か悪いことが起こったら、次は絶対に良いことが起きるっていうのを今まで経験してきてるし、何より「もうダメだ」と諦めたら「自分がそこまでの人間だった」と認めることになる。それってすごく悔しいじゃない?だからやっぱり諦めたくないの!」
――英語をマスターするためにあえて日本語を話せない環境に自分を置いたりというストイックな決断も、その想いからきてると。
ローラ「自分がこうなりたいとか、こうしたいという未来があるなら、何かアクションを起こさないと。なんとなくチャンスを待つだけっていうような受け身は好きじゃないの。それに、最初から得意なことって実はないと思う。努力したりそこに費やしてきた時間が経験値となって次のステップのきっかけになっていくんだと思う。ファッションにしても同じで、昔は「私にはこれしか似合わない」って決めつけて似たようなコーディネートばかりしていたけど、「もっとおしゃれになりたい!」って願うようになってから、冒険や挑戦を繰り返していくうちに「あれ?コーディネートを考えるの何も怖くない!」「むしろ楽しい!」に自然と変わってた。そして、何よりも、その洋服を着ていて、「あ、これが自分」って思えたり楽しいなって思えたら、それが私の中でのゴール。100%正しいという答えはないからこそ、自分の中で「あ、これは良い。イェイ♪」って思えたら、それで十分なのかなって思うんだよね。」
「自分の脚が好きになるスキニー」
【着用アイテム】
ウルトラストレッチジーンズ
メリノブレンドベルスリーブセーター
※その他スタイリスト私物
――ちなみに「おしゃれになりたい」と思った時にどんなチャレンジを?
ローラ「同じコーディネートに甘えて逃げることを止めて、「今日から私は同じ格好はしない」って決めたの。かといって、服が山ほどあるワケじゃなかったので、同じシャツでもちょっとINするとか、靴の色を変えてみるとか、古くなったシャツやデニムを思い切って切ったりダメージを加えてアレンジしてみたりすることで、お金をかけなくても遊べるし印象も変わってくる。他にも、新たに買い足す時はいつもなら選ばない色にトライすることで、苦手意識を克服したり、その結果「この色もこの丈も怖くないじゃん!」って、どんどん今までになかった自分に気づくことが出来た。昔は、身長が高くないことがコンプレックスだったけど、今もう気にしてない。その自分をいかに最大限まで生かせるかだと思うようになったから。」
――それでいうとユニクロはお手頃で色もサイズも豊富なアイテムが揃ってるからいろんな挑戦にうってつけかもしれないですね。
ローラ「そう思う!で、それに対して1人でも2人でも褒めてくれる人がいたら、もっとハッピーになれるしやる気も出るでしょ。私は誰かの素敵なところを見つけたら、それを言葉に出して伝えるのが好き。ワンちゃんがいたら、「あ、可愛い!」って言っちゃうような、シンプルだけど本当の気持ち。それを伝えあうことって、笑顔を生むすごく素敵なことでしょ。それが日常で増えていくっていいよね!」
――ローラはファッションのどんなところが好き?
ローラ「ファッションだけでなく、お料理もアートもそうだけど追求すればするほどリミットがないモノじゃない?評価は人それぞれだし、結局は自分がどこで満足するか、自分がどこで、「ああ、これが自分だな、いいな」って思えるかだなって――。例えば、お料理の腕が上達していくと、「いい感じ。もうちょっと頑張ってみよう」ってなって、ものすごく難しいフレンチに到達したり、さらにはアートっぽくもなっていくでしょ。でも、それまで到達しなくても「私はこれでいい」って思う瞬間があるかもしれない。ファッションの難易度を上げても、ここまでするのは自分じゃないなーとか。そういう自分なりのリミットを見つける楽しさがあるのが好き。」
――今一番、好きで頑張っているものといったらお仕事以外では英会話?
ローラ「そう。2年半くらいまで全く話せなくて中学生で習う英語ですら、何も分からなかったの。でも、これは絶対頑張れば出来るって思い立ってある日決めたの。それから仕事終わりに必ず3時間、4時間のレッスンに通って――。出来ない恥ずかしさや悔しさがバネになって頑張ってたら、徐々に話せるようになってきて、話せるようになってくると楽しさも倍増するし夢も広がるでしょ。こんなにも大きな地球があって、まだまだ出会ってない人もたくさんいて。一度しかないこの人生で、せっかくなら多くの人と出会って話したい!もっといろんなことを知りたい!ってね。で、今こうしてLAにいる。」――
――フィールドが広がったことで、何か変わった?
ローラ「毎日がすごく刺激的で楽しいのはもちろんだけど、一番の変化は“何も怖くない”というか――。今までも本当に自分が興味がある事って突き詰めたいなって、思って生きてきたけど、自分でリミットを決めなければ可能性ってどこまでも無限なんだろうし、未来の自分のために今がある。そう思う気持ちって大事なことでもあるんだなって感じてる。誰かに言われて私はこうじゃなきゃ駄目ってこともないし、みんなそれぞれ人生がある。だったら、思いっきり“楽しい”や“好き”を大切に日々を過ごして行こうよ!って。」――
――夢を現実に落とし込んでいく。そういうことでもある?
ローラ「そうしていくためには、自信ってすごい大事なことだと思うの。でもその自信をつけるためには、やっぱり準備が必要で。今より一歩先へと踏み出すと必然的にどんどん環境も変わってくるし、自分が目指していた理想にどんどん近付いてもいく。実際に私の現状もそうなってるなって実感もある。ただ、夢や理想に近づいていくことは嬉しいことだけど、やっぱり中途半端な気持ちでは限界が見えてくるのも早い。ちゃんとやるんだったら徹底的に勉強して準備して――。自分が本当に好き、これが自分らしいいいなっていうものを、楽しくワイワイって目指せたら最高だなって思うけど、人生はそんなに甘くないから(笑)。」
「リラックスを、美しく。」
【着用アイテム】
EZYジーンズ
MA-1ブルゾン
リブバレエネックT(7分袖)
※その他スタイリスト私物
――今、立ちあがらなきゃ、乗り越えていかなきゃ!って分かっていながらも勇気がない、一歩踏み出せないという人がいたらなんて言葉をかけてあげる?
ローラ「そうだなぁ、「そんな自分でいいの?」「後悔しちゃうよ」って言ってあげたい。どんなことであれ、諦めないで自分が満足し納得するっていうところまで頑張ったらいいんじゃないかなって思う。私自身もそうしてきたから。」
――これから今の自分に課してる課題ってありますか?
ローラ「私も27歳。大人の女性として見られる年齢だと思うし、自分が本当にやりたいこと、好きなことをやっていきたいのなら、そのためにもしっかりと正しいことを。そして諦めず。やみくもに突っ走るのではなくちゃんと判断をしながら前に突き進む。かな。」
――もう考える段階は終わったと?
ローラ「そう思う。私ね、やっぱりハッピーなことが好きで、分かりやすいことが好きなの。だから、自分がチャレンジして経験してきたこと、そこで感じたこと学んだことをどんどん人に伝えていきたいなって最近すごく思うようになってきたの。自分が笑顔になれることは、誰かが笑顔になれる共通点かもしれないでしょ。これからもっとそういうものを多くの人とシェアして、みんなと一緒に笑っていたい。それが今何より一番に願ってることかな。」