伝統と革新が詰まったジーンズへのこだわり
「私たちの毎日に、ジーンズはなくてはならない存在です」。ユニクロのジーンズイノベーションセンターのディレクター、松原正明はこう語る。このセンターで、彼が率いるチームは最先端の技術と熟練のノウハウをもって、究極のジーンズ作りに専念している。
ジーンズイノベーションセンターの拠点はロサンゼルスにある。「カリフォルニアはジーンズが誕生した場所であり、ジーンズが日常着になった場所でもあります。ハイテクの技術を使うことは必要ですが、本当に特別な一本のためには、伝統的なジーンズに見るローテクの魅力も持ち合わせなくてはならない、ということに辿り着くのです」
そしてもう一人、ジーンズに情熱を注ぐのは、ミュージシャンでありファッション評論家でもある、ブリックス・スミス・スタートだ。「ジーンズはワードローブの中でも定番中の定番アイテム。クローゼットの中でも一番出番が多いわね。」ブリックスは自分にあった着こなしを知ることが何より大切だという。「自分には何が似合っていて、どんな服が心地よいと感じるか」
作り手の視点から見る松原と、スタイルから見るブリックスのアドバイスをもとに、ジーンズにとって重要なフィット感、フィニッシュ加工、そして素材という3つの要素から、あなたの「完璧な一本」を見つけてほしい。
フィニッシュ加工:
最適なダメージやウォッシュの組み合わせを求めて
ユニクロは染めと加工処理の、ベストバランスの実現に尽力している。「重要なことは、いかに自然に見えるか」と松原は言う。
「ダメージ加工でも、自然に見えなければなりません。やりすぎてはいけない。デザイナー、ウォッシュ加工の技術者、工場と、生産工程に携わる全員がこの考え方を共有し、自然な風合いを出すというコンセプトに基づいてジーンズを作っています。たとえば、ジーンズを穿いて、自然に穴が開かない位置には、穴を開けない。そのように徹底して加工を施しています」
フィニッシュ加工の中でも、ウォッシュ加工はスタイルの鍵、とブリックスもアドバイスする。「ウォッシュ加工は、スリムにも見せてくれる重要な要素。たとえば、お尻が大きな人が明るいウォッシュ加工のジーンズを穿くと、座った時に腰まわりが大きく見えてしまう。逆に濃い色を穿くと引き締まって見えます」
【着用アイテム】
MEN ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ
WOMEN スリムボーイフレンドフィットアンクルジーンズ
素材:伝統の素材から、最新のハイブリッド素材まで
ヴィンテージ由来のセルビッジから、柔らかな穿き心地のイージージーンズまで、スタイルの数ほどに多様なユニクロのジーンズ。どんなシーン、どんなタイプの人にもフィットすることを目指して一つひとつ作られている。
ユニクロは世界でも名高い日本のデニム生地メーカー、カイハラとも共同開発を行っている。カイハラは、最新式の織り機だけでなく、1970 年代から80年代にかけて保存された旧式の織り機でのヴィンテージ素材の生産も手がけている。セルビッジにはストレッチ機能を加え、現代的な革新をもってユニクロのジーンズの快適さを追求し、進歩させている。
【着用アイテム】
MEN レギュラーフィットジーンズ
MEN ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ
WOMEN スリムボーイフレンドフィットアンクルジーンズ
WOMENウルトラストレッチジーンズ
MEN ウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ
WOMEN ハイライズシガレットジーンズ
WOMEN EZYジーンズ
MEN EZYジーンズ
自分に合う一本の選び方:
ブリックス・スミス・スタートの6つのスタイルアドバイス
1 ポケットで選ぶ
ポケットの位置や大きさは、後ろ姿の体形で選びます。お尻のサイズが気になるなら、大きなポケットにするとお尻が小さく見える。ポケットが小さくなるほど、お尻は大きく見えるわ。女性の場合、ポケットは中間の位置に付けるべき。男性も同じで、小さすぎもダメだし、大きすぎもスケーターっぽくなってしまう。スタンダードなミドルサイズのポケットがおすすめ。
2 タイトさで選ぶ
きついジーンズを穿く時は注意して。タイトな方がセクシーだと思うかもしれないけど、きつすぎるとお尻が平らになってしまいます。
3 ゆとりで選ぶ
後ろポケットの下の生地を手で引っ張ってみて。5センチ以上あったらゆるすぎてサイズが合っていないということ。
4 フロントで選ぶ
フロントの股下まわりがきついと、見た目にもわかります。少し下げて穿くのがちょうどいいけれど、下げすぎて、もたついてしまわないように。
5 パーツで選ぶ
ジッパータイプのジーンズを穿く時、その上のボタンが少し大きいものを選べば、まるでだまし絵のように、腰まわりを少し小さく見せられるわ。
6 色で選ぶ
足首の太さが気になる人も、スキニーに挑戦できるはず。濃い色のジーンズ、さらにもっといいのは膝下がより濃くなるオンブレ加工が施してあるタイプを選べば、足首がより細く見えます。
フィット感:自分に合ったサイズを知る
「着心地の悪いジーンズは穿かないこと。太さや股上の深さなどでその印象は変わるし、着心地の良いパーフェクトな一本は、あなたに自信を与えるわ」とブリックスはアドバイスする。
〈 サイズの見方 〉
自分にぴったりのジーンズを見つけるには、まずは自分のサイズを知ることが必要。
次に、自分に合う股上のタイプを知ること。
〈 股上のタイプ 〉
1 ハイライズ
腰の縦長のシルエットでスタイルアップ効果があります。
2 ミドルライズ
最もクラシックなタイプで、ほとんどの人の体形に合います。
3 ローライズ
腰より少し下の位置ではくタイプです。
4 レギュラーライズ
ウエストの自然な位置にフィットします。